2011年03月27日

元原子炉製造技術者・田中三彦さん

原子力資料室3月26日の記者会見アーカイブ
田中三彦さん(元原子炉製造技術者の説明からスタート。
(英語の通訳あり)



(田中さんの発言を聞きながらのメモ)間違いあったらゴメンナサイ。全部はメモってませんので。

25日から保安院が原子炉に損傷があることを認めた。不思議に思って調べてみた。
原子炉に何かダメージがあると認めた理由は、タービン建屋で仕事をしていた作業者が被ばくをしたことと関係して、それを認めた。
私はかねがね、事故当初から、原発で一番怖い事故、冷却材喪失事故がおきたのではないかと。特に、1号、3号におきたのではないかと思っていた。
これから話すことは、冷却材喪失事故がおきたのではないか、ということです。
冷却材喪失事故は、原発のなかで最とも恐れられている事故です。
つまり、これから申すことは、そのことがずっと、もしかすると、原子力安全保安院も、東電も、もしかすると原子力安全委員会も、かくしていた可能性がある。
知る限り、世界中で冷却材喪失事故がおきて、格納容器の圧力が上がるような事故は知らない。
今から説明することは、私たちは直接データにアクセスできないので、間違うこともあるが、昨日、首相官邸のサイトから、ダウンロードした情報を見ると、それが読み取れるということで、今日はそれを話す。
結論を話す。原発のしくみ。必要に応じて話していく。

(原子炉の説明。原子炉圧力容器。圧力抑制室)

事故は、原子炉格納容器の圧力があがったことから始まっている。
原子炉格納容器は通常運転中、圧力はかかっていない。
したがって、原子炉格納容器に圧力がかかったということ自体が異常。
地震のため、原子炉圧容器冷やせなかった。つまり熱くなっていく。
・・・・自動停止のしくみ説明。
(今回の事故では)電源が故障。原子炉冷やせなくなった。

のがし安全弁 80〜90気圧前後のところに設定があったのではないかと考える。

1号機、3号機の水素爆発の背景はおなじ
2号機 の水素爆発の背景 ドーナツ型ではなく正16角形の圧力抑制室の破損(地震による)



4号機の爆発 クレーンがプールに落下した可能性もある。
07年柏崎原発 地震で、プールの水がこぼれた。

以上のように信じていたが、別のストーリーも考えていた。(8:23)
格納容器のなかのパイプなどが壊れた可能性があるとずっと思っている。
格納容器の圧力が一気にあがる。燃料棒露出、水素発生、上部にあがり水素爆発。
このようなことが起きたのではないかと心配していた。
ところがこれを裏付けるデータが昨日まで(私自身は)手にすることができなかった。
実際の公表はもっと早かったかもしれないが、私が手にしたのは首相官邸のサイトにアップされていた、これまでのデータ&報告書。

格納容器の中のパイプがこわれて、水蒸気が発生して、圧力があがるタイプの事故を、冷却材喪失事故という。
冷却材喪失事故は世界の原発で起きたことはないね?
スリーマイルで、別な冷却材喪失事故がおきたが、こういう冷却材喪失事故は世界で始めて。(福島原発で)起きていれば。
これがおきたら、危ないので、そういう事故があったらいけないので、原子炉格納容器がある。

図:1号機パラメーターの推移

公開されているデータ、11日はなく、12日の夜中2時45分からとなっている。
2号機、3号機については時間がなくて、図にすることできないが、5メガパスカルを保っている。(1号機は7あるべきところ、0.8→0.2(?))

11日16時36分に非常用炉心冷却装置(ECCS)を作動させている。
ここに、非常用炉心冷却装置注水不能と書いてある。
ECCSを使おうとしたのは、地震の2時間後。
データからいえるのは、1号機は、冷却材喪失事故がおきていた、はじまっていたことを意味する。

こういう状態がおきて、ECCSが作動しないということは、緊急状態のなかの緊急状態である。
のちにどんな暴走がおこるかわからない。住民を遠くに避難させるということがあってしかるべき。
深刻な状況が、誰にどこまで伝わっていたのか。原子力安全委員会?保安院も知っていたか。東電は知っていたはずだから・・・この時点で、何がおきているのか住民に知らされていない。
結局放置していく。そして水素爆発がおきる。

冷却材喪失事故がおこる→水素爆発がおこるのは、一直線のストーリーとして専門家なら思いつく。
それをある意味で、かけたんでしょう、たいしたことにはならないと。爆発はするけど、たいしたことにならない。あるいは、トップからもれる、と思わなかったのかも。

爆発すると、格納容器から放射能がもれる。
格納容器は水素爆発に耐えられるような設計はしていない。
爆発は地震がおきてからほぼ1日して、おきた。(水素爆発)
一日で爆発したということは、圧力抑制室を経由せず、格納容器のなかでおこったことを説明している。
格納容器は偶然、壊れなかっただけ。学者は日本の技術は優秀だったといったひともいたが、水素爆発で壊れていれば、原発の周囲広い地域が、高濃度の汚染をうけた。これを、水素爆発まで何も判断を下さず、爆発をおこさせた責任は非常に重いと思う。
楽観的な話ばかりしてきた学者、NHKにでて、こういう事実知っていると思われる学者が、冷却材喪失事故起こった可能性があることを知っていたかもしれない方々が、この点に一切ふれない。楽観的な解説をしつづけたことは問題。

大げさにものをいう、という話がある。、
原発に反対する人間は、よく批判をうける。
しかし、逆に、楽観的な話ばかり言い続けることも、ある意味、大げさな表現ともいえる。

社会的な側面、昨日(25日)はじめて明らかになった作業者の被ばくの問題。
3号の原発のタービン建屋でおこった。
関連して、国は、昨日はじめて、原子炉に損傷があったということを認めた。
そのことは、3号機でも同じようなことが起きたのではないかと示唆している。
3号でも、冷却材喪失事故がおきている可能性がある。今データ分析中。
新聞では、3号と同じように1号も、タービン建屋に大量の放射性物質が入っていると。
今日、東電は、3号炉にそのような放射線量の高いことを知りながら、作業をさせたと認めている。

線量が高いということをあらかじめ知っているということは、ここで何かが高いということを知っているということを意味している。

技術的な問題。冷却材喪失事故がおきていれば、水をいれても漏れてしまう。
どうやって冷却するのかという本質的な問題がある。漏れた配管はなおせない(人間が入っていけない)。永久に漏れたままの配管、どうやって永久に冷却していくのかという問題。

1号に関しては、原発でもっとも危険な、こわい、冷却材喪失事故がおきた。しかも、ECCSが作動しないというおまけつき。
これらがおきていたとすると、急いで判断しなくてはいけない責任のある人たちが、楽観的な説明をし続けたのかも究明される必要がある。
昨日から政府が言い出した、原子炉損傷は、このことだと思う。
前からわかっていたことですが、昨日まで、被ばく問題がおこるまで、公表しなかったように思う。

57:18 田中さんの説明終了。

58:00 後藤さん(元原子炉格納容器設計技師)の説明開始。
(略)



7:00 チェルノブイリとスリーマイルの事故の解説

質問に答えるかたちで後藤さん、田中さんが解説。



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posted by みの at 00:49 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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