2009年05月27日

『BASURA』いろんな意味でスゴイ映画

2009年10月6日情報追加です!
「BASURAバスーラ」アンコール上映中 
大阪・第七藝術劇場と新潟・十日町シネマパラダイス10月9日金まで
東京都写真美術館ホールと広島・横川シネマ10月16日金まで 
 BASURA公式サイト
東京都写真美術館の「BASURA」のサイト

※なお、私(奥田)のサイトを見て下さった方は、鑑賞券が1300円に割引きになります。BASURA公式サイト に掲載のオフィスフォープロダクションの連絡先まで、住所・氏名・電話番号をお知らせください。郵便振替用紙と鑑賞券を郵送するとのことです!

※高校生以下は無料で鑑賞できます!




6月27日(土)から、東京都写真美術館ホール(恵比寿)でロードショーとなる映画『BASURA』(バスーラ)の試写に行ってきました。

basura.jpg

「バスーラ」とは、フィリピンのタガログ語で「ゴミ」を意味する言葉。
この写真に写っている子どもがいるのは、フィリピンの、おそらく、「スモーキーマウンテン」。

スモーキーマウンテンとは、スモーク(煙)の山という意味なのだけど、その由来は、この場所に集まるゴミ山が自然発火し、そこから煙があがることに起因している。

映画『BASURA』は、スモーキーマウンテンで、ゴミ拾いをして、生計を立てている(立てていた)人々を追ったドキュメンタリー映画。

四ノ宮浩(しのみや・ひろし)監督は、『BASURA』の前に、『忘れられた子供たち スカベンジャー』(1995年のマンハイム国際映画祭ベストドキュメンタリー賞受賞ほか)、『神の子たち』(2002年シネマアンビエンテ国際映画祭グランプリ受賞ほか)を発表している。

約20年前、四ノ宮監督が30代のころ、フィリピンのスモーキーマウンテンで、生きるためにゴミを拾う子どもたちに出会う。悪臭が漂い、死んだ赤ん坊や、人間の手足といった見るに堪えないものが、ゴミ山に集まってくる。それでも子どもたちは、生きるため、家族を支えるため、ゴミ拾いをする。

そんな彼らを6年間撮影して完成したのが『忘れられた子供たち スカベンジャー』である。

続く『神の子たち』の撮影が終了した2000年7月には、パヤタスゴミ捨て場で崩落事故がおこり、報道では約200人が、住民登録されていない人も含むと1000人を超える人が犠牲者となった。事故によって、生活を支えていたゴミ拾いができなくなった人々に救いの手を求められ、

「助けたいと切望する自分」と「監督としての自分」

に挟まれ、苦悩したという。

「この現実をなんとかしたい」という思いが強くなり、「アジアの貧しい子どものためのサポートプロジェクト」などを立ち上げたという。

そして、今回完成した『BASURA』。

20年間、同じ人々を追ってきたが、何一つ変わっていなことに、心が痛んだという。(スモーキーマウンテンについては、海外メディアが、貧困のシンボルとしてこぞって報道したこともあり、時の政府によって、1995年に突如閉鎖。住民は強制退去を命じられている。

四ノ宮監督は、映画の製作費の一部で、ゴミ拾いで生計をたてている貧しい人たちに、クリスマスプレゼントを配った。
味気ないビニール袋(いわゆるレジ袋)に入った食料品は、その日の食べ物にもありつけない人々にとっては、何よりもうれしいプレゼントであっただろう。

かつて、「助けたいと切望する自分」と「監督としての自分」に挟まれ、苦悩した四ノ宮監督は、監督ではなく、一人の人間として、目の前で困っている人にできることをした。その模様はすべて、映画に含まれている。

このような行動にでたことは、「映画監督としては失格」と批判されるべきことなのだろうか?

以前読んだ本に、新聞記者が災害の現場の取材中、救援活動に参加していたことに驚いた―という体験談があった。
記者は取材現場では、取材に徹するべきなのか?
記者に給料を払っている立場の人間からいえば、勤務中に仕事以外のことはしないでくれ、と言われても仕方ないことなのだろうか。

一般常識がなんであれ、
私は目の前の困っている人を尻目に、取材を続けることができないだろう。
続けることができない自分でありたいと思う、といったほうが正確かもしれない。

四ノ宮監督の「何とかしたい」という思いは、映画のスクリーンを超えて、この映画をスゴイ映画にしている。

と私は思うのだけど、そのスゴイ理由は以下の通り。


『BASURA』は、高校生以下であれば無料で鑑賞できる


5月26日から31日まで、東京都写真美術館で上映されている『忘れられた子供たち スカベンジャー』と『神の子たち』は、誰でも無料で鑑賞できる

→詳細は、『BASURA』公式ページ

さらに、

『忘れられた子供たち スカベンジャー』と『神の子たち』については、DVDの無料貸出

をしている。

DVDの無料貸出には条件があるので、詳しくは、公式ホームページから、問い合わせをしていただきたい。
中高の先生が、授業や学校の行事で上映会をするのであれば、条件をクリアしているはず。

関心のありそうな中高の先生、あるいは、高校生と交流のあるNPO、地域のサークルなどご存じでしたら、ぜひ、教えてあげてください。


ここまでする映画は、ないと思います。

世界の貧困問題について、日本の中高生に知ってもらいたい。中高生の持つ純粋さこそが、大きな問題解決の動きになるはず…


と、四ノ宮監督はいう。

自分の死について考えることがある。
そのとき思うのは、生きている間に何かしたいということ。
今、死んだとしても、このままでは納得がいかない。


とも。



こう言われて、「私はどうか」と考えてしまった。


今、私にできることは、『BASURA』を多くの人に見てもらうことだと思う。高校生以下無料&過去の2作品の鑑賞も無料、といった映画上映のありかたは、斬新だ。

初めての試みに、映画業界は、『BASURA』の成り行きを静かに見ているようだ。

6月27日からのロードショーでの人の入り具合。見た人の感想などによって、『BASURA』が、東京以外で上映されるかどうかが決まる。各地の映画館が、「東京では多くの人が見に行ったらしいよ。うちでも上映させてほしいな」と言ってくれないと、上映されないので。

ぜひ、初日の27日、そして最初の一週間は、『BASURA』を見に来る人があふれるようにしましょう!


「私は映画関係の人間じゃないし、あんまりできることないんだけど」
という人は、過去2作品の上映会を企画することもできるし、
このブログを、皆さんのブログに転載してくれるだけでも嬉しい。
(転載先ブログを、トラックバックしていただけるともっと嬉しいです。このサイトから、皆さんのサイトにリンクされます!)

私も私にできることをやりたい。
やれる内容は、小さくても大きくても、
「じっとしてられない」という気持ちは、
四ノ宮監督と同じだと思うから。きっと。多分…

東京アウトローズWEB速報版による「BASURA」の紹介記事


長文、読んでいただき、ありがとうございます!
『BASURA』の記事が多くの人に読まれている証拠になりますので、
応援クリックも、お願いします!
人気ブログランキングへ



東京都写真美術館
こんな素敵な建物なんですよ!

img503.jpg

img502.jpg



世界中の若者たちで貧しい国々の農地解放や、日本も含めたすべての子供たちの医療費や教育費を無料にする運動をして、
世界中の子供たちが直面している悲劇から一人でも多く救ってもらいたい

監督が、映画の最後に入れたかったという言葉です。
posted by みの at 02:40 | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/120276842
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
環境ブログランキングに参加しています。
人気ブログランキングへ
Blog Widget by LinkWithin
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。