2009年05月07日

フリーペーパーあれこれ

R0094128.JPG千駄木のブックカフェ「プーサンゴ」にて、フリーペーパーの集いに参加してきました。
主催者は、南陀楼綾繁(なんだろう あやしげ)さん。
(以下、なんだろうさんの話をメモしたものをベースに書いています。聞き間違いなどもあるかと思いますが、ご了承を)

一般的にフリーペーパー(FP)というと、アルバイト求人関連、住宅情報などを思い浮かべる人が多いそうで、具体的に「R25」「タウンワーク」などの名前が浮かぶ人もいるんだとか。

こうしたFPは、基本的には駅で配布されています。

なんだろうさん曰く、「出版業界、メディア業界でのFPの定義も、一般の人が考えるFPと、そんなに変わらない」とのこと。

特定の読者を対象にしていて、無料で入手できるもの。
住宅情報や求人など、多岐にわたる生活情報・・というのが一般的な定義(だいぶ定義は省略しています)だそうです。

今回、なんだろうさんが、プーサンゴに持ち込んだFPは約70種類。
そのほとんどは、上記のFPの定義に当てはまらないそうです。

一般的にイメージするFPだけでも、ざっと1500種類(2005年時点)。
これ以外に独自路線をいくFPが、大まか考えても700種類はあるんじゃないかといいます。

しかも、その形態は多様で、印刷して何千部も発行するものから、手書きで書いたものをコピーして5部しか作らないもの。
はがきに原稿を書いて、郵便で送るタイプのFPなど、様々なんだそうです。

FPの発行人に、「なんで有料にしないの?」と聞くと、逆に「なんでお金をとるの?」と聞かれることが多いそうです。
無料だと、広告を出してくれる広告主の顔色を伺うこともなく、好きなことをかける。
「自由」がそこにはあるんですね。

有料にしてしまうと、、お金を回収する作業が発生してしまう。それは負担になると。
また、無料だからこそ、気軽に店に置かせてもらいやすいという発行者が多いそうです。

今回、なんだろうさんが選んだ70種類のFPは、

・オリジナルな表現(内容をしているもの
・装丁、デザイン、見せ方にオリジナリティがある)

という基準を満たすものだそうで、なぜ、オリジナリティにこだわるのかというと、
「商業雑誌で売れているものは、だいたい似ているんですね。それはなぜかというと、最も売れている雑誌を、他の雑誌がまねるからなんです」

その結果、どの雑誌も似てきて、次第に飽きられてしまう。
すると、次のオリジナル作品がでてきて、他がまねる。
こうしたサイクルがあるという。

「マガジンハウスが発行している雑誌『クーネル』は、写真がきれいに掲載されていて、まわりが白い感じのデザインですが、これに似た生活情報誌がたくさんでてきて、今は飽和状態なんです。」

う〜ん、ぜんぜん知りませんでした。。
『クーネル』という雑誌は知ってましたが、他の雑誌に真似されているとは。
また、雑誌同士でも、売れるものの真似をする傾向があることも初耳。

でもって、この雑誌の傾向が、地方のタウン誌にも影響しているそうで、クーネルっぽいタウン誌が多いんだとか。
「ネタは地元のオリジナルネタなんですけど、見せ方がみんなクーネルみたいで、つまらない。」となんだろうさんは言います。

こうした現状のもと、オリジナリティ重視で集められたFPが、プーサンゴに集結!「地方にいかないと見つからないFPも多いです。こうしたFPは、古本屋、ブックカフェ、ライブハウスなどに置いてあります。」

R0094157.JPG

なんだろうさんが集めたFP


次に、おもしろいFPについて、教えてもらいました。

●『ぱんとたまねぎ』
京都で『ぱんとたまねぎ』というFPを発行している林さんが、FPを始めた理由は変わっていました。
彼女はパンが大好きで、パン屋さんに、いろいろ聞きたいことがあるのだけど、お客があんまり聞きすぎるのはどうかと思って、FPを創刊。
「FPに載せたいので、お聞きしたいのですが」という環境を、FP創刊で手にし、思う存分取材できるようにされたそうです。

●『HOWE』(はう)
奈良の方が発行している『HOWE』というFPは、パンク音楽が好きで、アメリカでいうところの「Zine」という手書きのにおいがするFP。
中身は、発行人の生活のことだが、メディアをつくりたい欲求があって、奈良にいながらFPをやって、ムーブメントとしていきたいそうです。

●『松風新聞』
神戸の『松風新聞』は、82歳の須磨在住のカメラ屋の主人が発行人。
見かけは新聞。全部手書き。線は曲がっている。字も読みにくい。
1968年以来発行している。
内容は、最初はカメラ講座、フィルムなどについてお知らせするもの。
そのうち、地元のことを調べて発信。自分の幼少期のことを書くなど。
阪神大震災のあとも、継続。(最年長、最長期間つづいている)

R0094161.JPG●『すだより』
西荻窪の「ごごしま」という古本屋の店主、石丸さんが発行。
シルクスクリーンで絵を描いていて、宣伝ポスターをかく。
岡崎たかしさんの本の装丁をやっている人。
お店のことと、身の回りのことについて書いている。
ご自身の名前の「すみこ」の「す」にちなんだことを書いている。
手書きをコピーしたもの。
でも、ガリ版で印刷したイメージがある。

●『月刊さとうじゅんこ』
仙台の「じゅんくどう仙台ロフト店」の若手店員 さとうじゅんこ さんが発行人。


FPの話を聞いているうちに、私、気が付きました。
ブログを書くブロガーも、FPの発行人と動機は似ているんじゃないかと。

メディアをつくりたいという奈良で発行されているFP『はう』は、私がブログを書いて、「自分で発信できるメディア」をつくろうとしているのと似ているし、

有料にしないというFPと、無料で書いているブログに共通するのは「自由に書ける」という点。

フリーペーパーの話、まだまだ続きますが、後半で登場していただく、FP『coaster』の発行人・アダチレイナさんの話を聞いて、ますます、私とブログの関係は、アダチさんとFPの関係と似ている!と思ったのでした。




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posted by みの at 00:46 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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