2013年04月11日

#最高裁 に要請文を提出 水俣病裁判 筋の通った判決を #minamata

「水俣病について筋の通った最高裁判決を」という要請文が10日、最高裁に提出されました。
提出したのは、チッソと国の水俣病責任を問うシンポジウム実行委員会と東京・水俣病を告発する会。

代表として細谷孝氏(中央大学講師)が要請文を提出。最高裁の訴廷上席書記官・若梅順一氏と訴廷首席書記官補佐・岩崎俊弥氏が対応しました。

最高裁.JPG

要請文の宛名は、第三章法廷所属の5人の裁判官と、担当調査官宛。
彼らが16日に判決がくだされる二つの水俣病裁判を担当しています。

二つの裁判とは、溝口訴訟とFさん訴訟のこと。

溝口訴訟は、水俣で検診未了のまま死亡した母・溝口チエさんの水俣病認定を求める訴訟。
原告は息子の溝口秋生さん。81歳。
熊本県はチエさんの水俣病認定審査を21年間放置し、集めるべきカルテを集めずにチエさんを棄却処分しました。チエさんは水俣病だと認めさせる裁判です。

Fさん訴訟は、関西訴訟&最高裁で水俣病と認められたのに、熊本県認定審査会では水俣病でないとされたFさんの水俣病認定を求める訴訟。原告のFさんは3月3日、87歳で亡くなられ、ご遺族が原告となり、裁判を継承されることになりました。

要請文では、過去における最高裁の判決が、水俣病における行政の過ちを正してきたことにふれ、
4月16日の判決においても、歴史の審判に堪え得る判決を期待するというもの。

作家の石牟礼道子さんら410人が要請文に賛同者として名を連ねています。

要請文のほかに、水俣病裁判で、環境省から「国に都合のよい証言」をしてほしいと要請された医師の証言映像をおさめたニュース番組の記録と、
この間の水俣病裁判に関する地方新聞の記事のコピーも手渡しました。


国から「都合のよい証言」依頼された 水俣病 医... 投稿者 tvpickup

このニュースを見るまでもなく、最高裁は、佐藤医師が最高裁にあてた意見書を読んでいるはずですから、大阪高裁判決(原告のFさんは水俣病ではないという内容)は、環境省が恣意的に用意し高裁に提出した医師の意見書によって、導かれた判決である可能性を否定できないでしょう。

また、原告のFさんは、2004年のチッソ水俣病関西訴訟最高裁判決の勝訴原告です。最高裁に水俣病と認められているFさんを、下級審の大阪高裁が後に、水俣病でないとしたのです。つまり、最高裁の判決を否定したといってもいいかもしれません。
このことを最高裁は、どうお考えなのでしょうか。

要請 水俣病について、筋の通った最高裁判決を  

最高裁判所第三小法廷 御中   
裁判長 寺田逸郎 様  裁判官 田原睦夫 様  裁判官 岡部喜代子 様
裁判官 大谷剛彦 様  裁判官 大橋正春 様  担当調査官 林俊之 様


 水俣病未認定患者Fさんと溝口さんの上告審について訴えます。

 チッソ水俣病関西訴訟における2004最高裁判決は「チッソのみならず国・熊本県行政にも水俣病発生・拡大の責任があること」「健康被害の基底は中枢神経損傷によること」の2点において2001大阪高裁判決を確定させ、水俣病の定義を塗り替えました。その判決以降、不知火海沿岸に潜在する未認定患者の申請が6万数千人に及びました。被害を申し出ることを躊躇していた住民の背中を判決が押した形です。9年前の見識に改めて敬意を表します。

 今回訴訟のFさんは関西訴訟の勝訴原告です。その最高裁判決と整合しない棄却処分や2012大阪高裁判決を放置・追認するなら、最高裁の水俣病観が医学的にも法解釈的にも根底から問われます。また、遺族の秋生さん提訴の溝口訴訟においては、行政が意図的に病院カルテ調査を放棄した故・母チエさんについて、2012福岡高裁は疫学的条件を重視し詳細な鑑別を行なって水俣病と判示しました。この判決を否定して別な結論があり得るでしょうか。そして、それぞれ高齢の患者や遺族に、これ以上の長期訴訟を強いることは人道上も容認できず*、迅速・広範な救済という立法趣旨にも反します。Fさんと故・溝口チエさんが医学的にも法的にも水俣病であるとの認定義務付けを、最高裁の責任において速やかに判示されるよう、強く要請する次第です。

 昭和52・1977水俣病判断条件の症候組み合わせ論と「末梢神経損傷説」に基づく運用が医学的にも誤りであることは明らかです。これが法の目的・趣旨に照らして妥当などという判示が万一あれば、1973年以来地裁高裁で確定した幾多の水俣病判決をも含め、司法の功績は烏有に帰してしまいます。

 関西訴訟や1980川本輝夫さん刑事訴訟の公訴棄却におけるように、水俣病における行政の誤謬を正した最高裁の判決・決定は歴史を画します。2004最高裁判決の意義内容をふまえぬ水俣病政策の誤りを断ち、歴史の審判に堪え得る判決を出されるよう、強く求めます。
 以上、貴所に要請するとともに、同時にこれを声明として世に広く伝えます。

2013年4月10日

*Fさんは賛同呼びかけ中の3月3日、87歳で亡くなられ、ご家族が訴訟を継承されました。心からご冥福をお祈りします。

※要請文は、cuatro-gatosのサイトから転載。
同サイトには、賛同者の名前も掲載されています。サイトには賛同者406名とありますが、要請文提出直前に確認したところ410名とのことです。

なお、最高裁弁論が開かれた3月15日の段階で、331人分の賛同名とともに要請文を提出しています。
今回の提出は、これに賛同者名を追加したものの提出です。
そのときの写真はこちら。
最高裁jpg.jpg
最高裁の東門での受け渡しでした。(4月10日の要請文提出は会議室で行われました)
このあと弁論が開かれましたので、報道関係者もたくさんいらっしゃいましたし、要請文提出の記事も何本がネット上で確認できます。
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2013年04月10日のつぶやき
















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