2013年04月30日

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2013年04月28日のつぶやき






































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2013年04月28日

『水俣病と労働者』石田博文さん

チッソ第一組合は(会社の方針に従う第二組合とは別の組合)1968年8月30日、
水俣病発生企業の労働者として
「何もしなかったことを恥とし、水俣病と闘う」という有名な「恥宣言」を採択しました。
この「恥宣言」を大会で読み上げた石田博文さんが、本を出版されました。

水俣病と労働者.jpg

注文方法 
このチラシスキャン画像の一番下に書いてあります。
水俣病と労働者1.jpg

本のタイトル『水俣病と労働者 ―−チッソ水俣の労働者は水俣病とどう向き合ったのか―ー』とありますが、私の印象では、「水俣病と労働者」というより、「チッソ水俣工場と労働者」のほうが、しっくりきます。

この本を読んでわかるのは、チッソに15歳で就職した当時の石田少年が、チッソの身分制度、人事制度に直面し、組合活動に本腰を入れるようになっていった過程です。

チッソの労働者への締め付けが厳しくなるなか、会社に対する疑問は増していく。
そして、水俣病発生企業の労働者としての「恥宣言」や、水俣病裁判におけるチッソ労働者としての(被害者側の)証言といった行動につながっていくのです。

裁判で証言をする際のお気持ちを、石田さんはこう記されています。

裁判での証言は、(略)自分の証言が患者さんたちのためになるなら、私が証言することが役に立つのなら、という思いとうしろに労働組合がついている、という安心感があったからと言える。


組合員(なかま)の存在が、石田さんを後押し、精神的な支柱にもなっていたのです。


1946年、日本チッソ水俣工場労働組合が結成。
当時の管理職や熟練労働者たちを中心に組織された組合は、
(戦後の)レッドパージへの対応をめぐって一時分裂状態に。

1951年、再編成を経て、合化労連に加盟。新日窒水俣労組として再出発。

1953年、身分制撤廃争議により、不十分ながらも、全従業員を社員にするという成果を勝ち取る。

1956年、水俣病が公式発見された年。

1962年、会社側は春闘回答で、同一業種並みの賃金を保証する代わりに組合は争議を行わないという「安定賃金」を提案。
組合はこれに対して、長期にわたる闘争を決行。合化労連などの全国的な支援体制を得て、大規模な争議に。

この争議のなかで、チッソ内に「第二組合」がつくられ、組合の分裂が進められた。争議解決においても、会社側の主張を大幅にのまされる結果に。

しかし争議直後、新日窒労組は多数はで、強固な組織を維持。
会社は、賃金差別・不当配転など、非人道的な扱いをすることで、組合の切り崩しを行う。

会社との10年戦争に。しかし、組合員は持ちこたえ、会社の切り崩し策は失敗に。

1968年、水俣市民による水俣病市民会議が結成。組合人のなかにも、これに参加する者がいた。

同年8月30日の組合定期大会で、公害発生企業の労働者として「何もしなかったことを恥とし、水俣病と闘う」という有名な「恥宣言」を採択。水俣病患者支援を打ち出した。

患者・家族が起こした水俣病訴訟においては、組合員が訴訟活動の中心になり、また法廷での組合員の証言によって、人間性無視のチッソの企業体質、安全性無視の工場運転実態などが明らかになり、裁判勝利の大きな原動力に。

こうした活動は、公害の原因企業の労働組合としては、きわめて稀有な活動だった。

会社は1962年に起こった安定賃金争議以降、従業員の新規採用に際して、第二組合系の人しか採用しない方針をとったため、第一組合の新規加入はなくなり、退職者数の増加とともに組合員数が減少していった。

2004年、3月に(第一組合)解散大会を開催。
2005年、3月30日、最後の組合員2名の退職をもって、59年の歴史に幕を閉じた。

(「新日本窒素労働組合60年の軌跡」より抜粋&一部加筆)



第二組合系の人しか採用しない方針により、第一組合の人数は増えることなく減るだけ。
2005年に最後の組合員二人が退職すると、第一組合に所属する労働者は誰もいなくなり、
59年にわたる第一組合の歴史に幕は下ろされました。

チッソ第一組合が計画的に消滅させられたように、同じことを水俣病の患者・被害者にもしてはいないかと考えてしまいました。
水俣病の患者・被害者が亡くなるを待っているかのように、一向に進まない水俣病行政とチッソによる補償。
行政認定された「認定患者」が、チッソから補償を拒否されている事実。
高齢の患者が亡くなるのを、じっと待っているとは思いたくないですけど。

70代の石田さんが本に込めた思いは、第一組合が貫いたものを、次の世代に語り継いでほしいということと、チッソの第二組合への檄文だと感じました。
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目次・収録作品

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「原点を書く」

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石牟礼道子×伊藤洋典×岩岡中正×宮本久雄 
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渡辺京二
「生命の痛々しい感覚と言葉」

池澤夏樹
「水俣と言葉の力」

緒方正人
「三十八億年の生命の願い」

最首悟
「いのちはいのち 石牟礼さんを読む」

町田康
「わだっだっ、おおおわだっ、わだっだっ。」

伊藤比呂美
「死に負けない生きる行為 『アニマの鳥』」

季村敏夫
「美しさよう なあ かかしゃん」

上野朱
「受け取りきれなかった夢の話」

高山文彦
「お二人のこと 石牟礼道子と渡辺京二」

姜信子
「相逢えないものたちの絆」

小池昌代
「流れ 石牟礼道子の詩」

石井光太
「姉の目線と、芸の言葉」

鹿島田真希
「『苦海浄土』という聖人伝」

湯浅学
「人体を奏でる」

佐野眞一
「石牟礼道子と宮本常一の『親和力』」

若松英輔
「涙のしずくに洗われて咲きいずるもの」
「花を奉るの辞」と「花を奉る」

五所純子
「毒をふくんで言葉で殺す」

友常勉
「マルスとヴィーナス 石牟礼道子と水俣病闘争」

池田雄一
「盲目のひとり野球部」

東琢磨
「逆世の実り」

森元斎
「悶え加勢すること」

略年譜/主要著作一覧
河出書房新社サイトより転載
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2013年04月21日

「人間が素直だから、こういう字を書くんですよ」溝口秋生さん

溝口秋生さん、水俣病訴訟 最高裁で勝訴後、
初の書道教室を、「ほっとはうす」で行いました。

東京で記者の取材を受ける溝口さんの口から、何度、ほっとはうすで書道を教えている話を聞いたことでしょう。胎児性水俣病患者たちが通う通所施設「ほっとはうす」で溝口さんは、ここ10年、書道を教えていらっしゃるのです。

20130416溝口秋生さん.JPG

書道教室が始まる前には、ちょっとしたパーティも行われました。
詳しくは、ほっとはうすのブログ でどうぞ。
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